「迷惑行為」の裏側
こんにちは!
やる気グループスタッフの田中です。
最近、イライラしたことはありますか?
「なんでこの人はこんなことするんだろう」
「自分ならこうはしないのに(もっとこうするのに)」
「全く理解できない」
職場の同僚や上司、夫、妻、友人、
お父さん、お母さん、兄弟、ご近所さん、
通りすがりの人など、
他人に対して、
イラッとすることって良くありますよね。
最近では、コロナや諸外国の戦争、
国内の悲惨な事件なども後を絶たないので、
世間に対して怒りを覚えている人もいると思います。
もちろん、私にも他人の行動が理解できず、
イライラすることがあります。
前から「歩きスマホ」している人が向かってきて、
「なんでおれが避けないといけないんだよ」とイラっとしたり…
咳をしているのにマスクをしていない人を見てイラッとしたり…
ここでは書けないような大きな怒りも、もちろんあります。
でも、そんな理解できない他人の行動でも、
「そうなってしまっているのには、
何か理由があるのかもしれない…」
と一度冷静に考えてみる大切さを、
最近、あるYouTubeで学びました。
「人生で本当に大切にすべきことはたった一つ」:
勘違いして欲しくないので、先に申し上げておくと、
私は別に仏教を信仰しているわけではなく、
この話も、仏教を推奨する目的ではありません。
ただ単に、このYouTubeで語られていた“考え方”が
好きだった、というだけです。
何を信じるかは人それぞれ自由だと思っています。
もしかしたら、他の宗教でも
同じような考え方が語られているかもしれません。
なので、気楽に読んでいただけると嬉しいですが、
このYouTubeを見ていて、
特に「なるほど〜」と思ったのは、
“人の行動はすべて「幸せになりたい」が動機になっている”
という考え方です。
自分には一見理解できない行動でも、
その人にとっては、
「幸せになりたいからやっている行動」
だと言うのです。
一瞬受け入れにくい考え方だったのですが、
確かに、じっくり考えてみると、
その可能性はあると思いました。
先程の「歩きスマホ」に関して言えば、
「母親が病院に運ばれた」という連絡を受け、
周りを気にしている余裕がなかったのかもしれません。
咳をしているのにマスクをしていない人に関して言えば、
食事していた店でマスクを置き忘れてしまって、
咳をしながらも今から急いで買いに行くところなのかもしれません。
「そうなってしまっているのには、
何か理由があるのかもしれない…」
そして最近、
こう思わせられるお片付けもありました。
先日、横浜市泉区で
“家まるごとお片付け”をしてきました。
依頼人は40代の男性で、母が亡くなったので
遺品整理を兼ねて、実家を片付けて欲しいとのこと。
いざ、現場に行ってみると、
家の中が物で溢れかえっている状態でした。
まさに「足の踏み場もない」といった状態です。
その中でも興味深かったのは、
庭にガラクタがたくさん置かれていたこと。
それもただのガラクタではなく、
パイプ椅子にピンク色の鎖が巻き付けられていたり、
物干し竿にカラフルな紐が巻き付けられていたり、
椅子と椅子が針金で繋がれていたりなど、
「もしかして、装飾してる?」
と思える状態で置かれていたのです。
客観的に見ると、やはり「ガラクタ」なので、
息子さんは「何でこんなものを置いてるんだろう」
と、“理解しがたい”といった様子でした。
「こんな状態だとは思わなかったです」
「なんか申し訳ないです」
と息子さんは仰っていました。
「迷惑をかけている」と思われたのだと思います。
でも、このような片付けるのが大変な状況を
何とかお助けするのが私達の仕事なので、
全く迷惑だとは思いませんでした。
それに加え、
“人の行動はすべて「幸せになりたい」が動機になっている”
という考え方からこの状況を見れば、
お母様にとって、
「パイプ椅子にピンク色の鎖が巻き付けられていたり、
物干し竿にカラフルな紐が巻き付けられていたり…」
が楽しかったことであり、
それをやることが「幸せ」だったのだと考えられます。
「収集癖」といってしまえばそれまでですが、
お母様にとってはそれが「趣味」に
近いものだったのではないでしょうか。
私達が読書をしたり、映画を見たり、
スポーツを楽しんだりするのと同じ感覚です。
物を集めて装飾するのが
好きだったのではないでしょうか?
あくまで想像なので、
これが正解かどうかはわかりません。
でも、その可能性はゼロではないと思います。
結果、不用品として回収させてもらいましたが、
そうやって故人様の気持ちを想像しながら片付けるのと、
ただのガラクタだと思って片付けるのでは、
明らかに「気持ち」が違います。
前者の気持ちでお片付けをしたほうが、
片付ける側も穏やかな気持ちでいられますし、
その方が故人様も嬉しいのではないでしょうか。
私は、人としてもまだまだ未熟なので、
そのお母様の気持ちを完全に理解することはできません。
加えて、まだ遺品整理の経験が少ないので、
今回の話が間違った見解である可能性もあります。
(※代表の木村はお片付け歴7年以上で、
遺品整理の資格も持っていますのでご安心下さい)
ただ、
「その行動には何か理由があるのかも」
と想像することが大事なのではないかと、
考えさせられたお片付けでした。
少しずつでも良いので、
「人を理解しようとする心」
を持つ努力をしていきたいです。
田中