幸福が連鎖する「本の片付け方」
こんにちは!
やる気グループスタッフの田中です。
遺品整理のお見積りをしていると、
「本が多すぎて困っている」
というお客さまがとても多いです。
故人様が「士業」をしていたり、
先生やお医者さんをしていた方だと、
ご依頼者の半数以上はこの悩みを抱えています。
(※士業・・・弁護士、税理士など)
故人様のお部屋にある本を見てみると、
仕事関連のものから、小説、歴史書、自伝まで
ありとあらゆる分野が置いてあります。
「ほんと勉強熱心だったんだなー」
「やっぱこれくらいじゃないと
権威ある仕事は務まらないんだなー」
と、いつも感心させられます。
ただ、あまりの冊数なので、
「・・・ほんとに全部読んだのかな?」
と、いつも意地悪く疑ってしまう自分がいます。笑
というのは冗談で、
「本当に努力家だったんだな」
といつも感心しっぱなしです。
ただ、大変なのはご子息の方々。
「この大量の本、どうすればいいの?」
「私が全部片付けるの?」
「片付けるって言ったって、全部棚から下ろして、
箱詰めしたり、紐で縛ったり・・・」
「全部一人でやるの?」
「そもそもどうやって処分するの?」
・・・と、途方に暮れてしまうようです。
遺品整理で「本」を整理するにあたって・・・
まずやるべきは、「残したい本を見極めること」です。
本と言えど、「ご遺品」であることに変わりありません。
大切に読んでいた本であれば、
安全な場所に保管したり、戸棚にしまっておけば、
いつでも故人様を思い出せるでしょう。
その次に考えるのは「買取」です。
本屋に買取してもらい、また店頭に並べてもらえば、
またその本を読んでくれる人の手に渡ります。
買取と聞くと、カネカネして聞こえがちですが、
「故人様が大切に読んでいた本が、
また誰かの人生の役に立つ」
そう考えれば、簡単に捨ててしまうよりは、
買取してもらって、ご遺族も少し潤う方が
断然に意義のある方法と思います。
最後に考えるのが「処分」です。
本を紐で縛ってまとめ、
市に回収に来てもらったり、
私たちのような片付け業者に連絡をして、
本を紐でまとめる、ダンボール箱に詰める、
運び出しなどもすべてお任せし、
全て回収してもらったりなど、
処分するにも、方法はいくつかあります。
ただ先日、本をお片づけする方法が
他にもあることを知りました。
藤沢市に住むお客さまから、
「本の“寄贈”を手伝って欲しい」
と連絡を受けたのです。
本を図書館に寄付したいので、
家からの運び出しと
図書館までの輸送をお願いしたいとのこと。
「本って寄付できるんだ」
とその時初めて知りました。
(まだまだ、知らないことは多い・・・)
ご自宅に伺うと、本はすでに
ダンボールへ箱詰めされていました。
早速、スタッフ2名で運び出し。
合計で30箱くらいありました。
2階に置かれていたので、
階段を昇ったり降りたり・・・
単純に1人あたま15往復でしたが、
まぁ、私たちにとっては、
ウォーミングアップのようなものですね。
(息切れなんてしてません・・・)
10分程で軽トラックに積み込み、
いざ、図書館へ!
場所はここです。↓
藤沢市総合市民図書館:
https://www.lib.city.fujisawa.kanagawa.jp/index?0
ホームページにも、「本を寄贈できます」って書いてありました。↓
https://www.lib.city.fujisawa.kanagawa.jp/menucontents?1&pid=128#no10
裏口から入ると、受付の方が待っていました。
お客さまが手続きをしている間に、
私たちはダンボール30箱を台車に乗せていきます。
手続きも作業もそんなに時間はかからず、
ものの10分くらいで完了。
簡単に寄贈できました。
その時の様子はこちら。↓
https://twitter.com/yarukigroup/status/1532885083065323520?s=20&t=hjKmZZR2sZIv9xRstHFVIw
図書館の方からお客さまに対して、
「寄付いただきありがとうございました」
と感謝されているのを側で聞き、
お客さまからは直接、
「丁寧にお手伝いいただいて、ありがとうございました。
また別件でお願いすると思いますので、よろしくお願いします。」
と感謝の言葉をいただけたので、
とても気持ちいい仕事ができたと感じました。
そして、図書館の方は、
「寄贈した本を読む利用者」からの
感謝をもらえるのだと思います。
本の寄贈って、感謝が連鎖する
有意義な行いだなーとつくづく思いました。
もし、大量の本のお片付けにお困りであれば、
「図書館への寄贈」も検討してみてはいかがでしょうか?
梱包や運ぶのが大変でしたら
私たちが喜んでお手伝いいたします!
田中