後悔しない生き方とは?
こんにちは!
やる気グループスタッフの田中です。
最近、
「後悔しない生き方」
について、考えさせられる
出来事が続きました。
先日、横須賀市のお客さまの
遺品整理をお手伝いしてきました。
ご兄弟が病に倒れ、入院されたのですが、
そのままご逝去されてしまったので、
「弟が住んでいた部屋を整理したい」
とのことで当社へご依頼いただきました。
お部屋は1Rだったので、作業員3名で、
9時から整理を開始し、1時間半ほどで終了。
お部屋の中は空っぽになり、
残したい遺品だけお渡しして、
他はすべてお引取りさせていただきました。
遺品整理の作業をしていると、
故人様が好きだったもの、大切にしていたもの
趣味嗜好、こだわりなどがわかってきます。
もうここにはいらっしゃらないのに、
直接会お話する以上に故人様のことがわかるので、
とても不思議な気分になります。
今回の遺品整理では、
「アウトドア用の上着」「紅葉の写真」
「リュックサック」「登山靴」
「ピッケル(鎌のようなもの)」
などが見つかりました。
「登山が趣味だったんだな」
とわかりました。
ただ、その中でも特に目を引いたのが、
「新品の望遠鏡」
でした。
ダンボールに入っていましたが、封は空いていました。
でも、丁寧にビニールにくるまったままの状態だったので、
まだ手つかずのようにも見えました。
紅葉の写真もあったことから、
山で使うつもりだったことはわかります。
「紅葉を間近で楽しみたかったのだろうか?」
「野鳥を観察するつもりだったのだろうか?」
「夜の山に登って、星を眺めたかったのだろうか?」
どのように使うつもりだったのかは、
私にはわかりません。
そして、その望遠鏡は使えたのか。
それとも使えずに入院され、そのまま逝去されてしまったのか。
やはり、私にはわかりません。
ですが、
故人様の「やりたいこと」だったのだろう
ということはわかります。
これからまた山を登り、
新品の望遠鏡を使って好きなものを眺めることを
楽しみにしていたのではないか?
ということは伝わってきました。
やりたいことをやれて、後悔なく
天国へ向かわれてることを願うばかりでした。
実は、この遺品整理のちょうど2日前くらいに、
個人的に以下の本を読了したばかりでした。
緩和ケアで働く医師が、これまで1000人を超える
ガン患者を看取ってきた経験を元に、「死を間際にしている人の後悔」に
共通していることを25個にまとめ、紹介してくれている本です。
(2013年に話題になり、25万部を超える大ベストセラーになった本です)
その25個とは以下の通り。
-
健康を大切にしなかったこと
-
たばこを止めなかったこと
-
生前の意志を示さなかったこと
-
治療の意味を見失ってしまったこと
-
自分のやりたいことをやらなかったこと
-
夢をかなえられなかったこと
-
悪事に手を染めたこと
-
感情に振り回された一生を過ごしたこと
-
他人に優しくしなかったこと
-
自分を一番と信じて疑わなかったこと
-
遺産をどうするかを決めなかったこと
-
自分の葬儀を考えなかったこと
-
故郷に帰らなかったこと
-
美味しいものを食べておかなかったこと
-
仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと
-
行きたい場所に旅行しなかったこと
-
会いたい人に会っておかなかったこと
-
記憶に残る恋愛をしなかったこと
-
結婚をしなかったこと
-
子供を育てなかったこと
-
子供を結婚させなかったこと
-
自分の生きた証を残さなかったこと
-
生と死の問題を乗り越えられなかったこと
-
神仏の教えを知らなかったこと
-
愛する人にありがとうと伝えなかったこと
もちろん、「後悔すること」は人によって変わってきます。
なので、人生の幕を下ろすときになって、
「あぁ、あれやっとけば良かったなぁ・・・」と後悔しないために、
今すぐ自分自身で書き出しておく必要があると感じました。
そして、
それを実際に「行動に移す」という意識が
何より大事だと思いました。
私も含め、世の中の人は現状の問題に時間もお金も奪われて、
「本当に大事なこと」を後回しにしがちです。
特に今はコロナや海外の戦争などによって、
少なからず私達の生活が脅かされている状況なので、
余計に今を生きることに注力せざるを得ません。
確かに、今を生きることも大事です。
しかし、
自分が病院のベッドに横たわり、天井を見つめながら、
人生の終わりを迎える瞬間、何を思うのか?
と想像することはできます。
その想像によって、もしかしたら、
今この瞬間から行動が変わるかもしれません。
行動が変われば習慣が変わり、
習慣が変われば人格が変わり、
人格が変われば運命が変わる。
良い運命が待っているのは間違いないと思います。
私は今から少しずつでも
「自分のやりたいことをやっていこう」
と思いました。
「何をやるのか」については、
恥ずかしいのでここでは言いませんが(笑)、
将来感じる後悔が少しはなくなり、
人生の充実感と生きてきた意味を
感じられると思っています。
「後悔しない生き方」
について、改めて強く認識させてくれた
故人の弟様には本当に感謝です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
田中